子供の頃、これさえあればご飯が何杯でも食べられるというものが二つあった。
ちょいと変わっていると言われそうだけれど、まず「桜でんぶ」。ちらし寿司などで表面にかかっているピンク色のアレ。
白いご飯にそのままのせて食べるのが好きだった。
もうひとつ。こちらはたぶん知らない人が多いのだと思うのだが。
生まれは長野なのだが、海のある地方なんかと違ってタンパク質を摂取するのが難しい。それで、実家あたりでは蜂の子とかざざ虫、イナゴを食する習慣があるのだが。
問題のそれは親指くらいの大きさで、表と裏があり、横に縞がというか皺が入っている。今思えば虫っぽいのだが足は出ていない。佃煮にしてあって食感はというと表層が少しだけ固めだが噛みつぶすのにさほど抵抗はない。
大人になってから初めて分かったことだが。それがどうも蚕のサナギだったらしい。確かに実家のあたりは養蚕(ようさん)が盛んで、よく手伝いに行っていたし納得はしたのだけれど。
これが普通にスーパーに売っていたものだ。
また食べてみたいと言うと引かれる?


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